
自己PRでは、部活経験をアピールしたい!
そう考えている学生はかなり多いのではないでしょうか。
大学生活のほとんどを奉げることになる部活動、もちろん就活ではその経験をアピールしたいですよね。
しかし、いざ自己PRを作成しようとすると、あまりに密度の濃い部活ライフの何をアピールすればいいのか分からなくなってしまうかと思います。
そこで今回は、学生生活のほとんどを部活に奉げた私が、部活動経験を自己PRに使う方法についてお伝えしていきます。
この記事を読めば、部活動をしていることで身につく強みから、そのアピール方法まで全てが分かること間違いなしです。
自己PRでの部活経験の使い方は様々
部活では様々な経験ができ、それによってアピールできる強みも多岐に渡ります。
部活経験をアピールする方法について、大きく3つに分けて紹介していきますね。
競技の特性毎にアピールする
有名競技部活に所属していたというのであれば、それだけで大きなアピールになります。
なぜなら、有名競技部活では確固たる組織体制が出来上がっていることが多く、礼儀や上限関係について十分に学べていることが多いからです。
仕事をする上で重視されている礼儀と上下関係を既にマスターしていると評価されれば一歩内定に近づけます。
さらに取り組んだスポーツがメジャーであればあるほど、日本代表経験や全国入賞などの結果が高く評価されるようになります。
他にも、メジャースポーツは面接官が同競技の経験者である可能性も十分にあるので、そこから話を膨らますことで印象に残る学生になることも可能です。
役職ついてアピールする
部活では、組織運営のために各人が役割を持っていることが多いと思います。
その経験も自己PRに非常に効果的です。
自分の役割をまっとうし組織に貢献できる人間は、ビジネス上でも信頼を勝ち取ることができる可能性が高いため、企業も求めています。
経験を裏付けに強みをアピールする
役職がないという場合でも、4年間部活に打ち込んでいれば、様々な困難に直面しそれを乗り越えてきたはずです。
困難を乗り越える度に自信がつき、それがあなたの1つの強みになっているのではないでしょうか。
経験に裏付けされた強みは、面接官にも刺さりやすく印象に残る自己PRに繋がります。
- 根性
- 粘り強さ
- 向上心
- 真面目な性格
- 妥協しない性格
- 地道にコツコツ努力ができる
部活経験をアピールする際の注意点
様々な面で強力な自己PRに繋げられる部活経験ですが、ズレたアピールをするとマイナスに働くこともあります。
部活を自己PRに使う際に必ず注意すべき3つの点を見ていきましょう。
結果をアピールし過ぎない

俺は大会入賞経験もあるし、それをアピールすれば楽勝だ!
もしそう考えている方がいたら、すぐに考えを改めましょう。
その考えは非常に危険です。
実は私も、高校・大学と取り組んだ競技で全国クラスの成果を残した経験があります。
就活を始めて間もない頃、とにかく競技成果をアピールして自分が如何に凄かったかを面接官に伝えるようにしていました。
それで、すぐに内定がもらえると思っていたのです。
しかし、そんなアピールをしていた頃の私は就活戦績はボロボロ…。
内定どころか、1次面接すら突破できませんでした。
「競技にも真面目に打ち込んで結果も出してきたのになぜ…」
その答えは、企業が「競技結果」よりも「結果までのプロセスと再現性」を見ているからです。
企業は運動神経が良い人が欲しいのではありません。
スポーツ経験から以下の2点を評価したいのです。
- 物事にどういう姿勢で取り組むのか
- (結果を出していたとしたら)仕事でも結果を再現できる考え方を持っているのか
「私は凄い結果を出したんです!」とだけアピールしても、その「凄い結果」を出すために、あなたが何を考えてどう行動したかをしっかり伝えられなければ意味がありません。
逆に言えば、必ずしも競技で結果を出している必要はなく、あなたの物事への取組み姿勢をアピールできれば自己PRとしては十分なのです。
競技において物凄い結果を出した人が、必ずしも第一志望に合格できないのはこういった側面があるからなんですね。
個人競技でも周りと協力したことを入れる
これは特に個人競技に取り組んでいた方が注意すべきことです。
個人競技は団体競技と異なり自分と向き合い独力で戦うため、意志の強さや自律性をアピールするのに適しています。
しかし、忘れてはいけないのが「全てのビジネスは人との繋がりによって成り立っている」ということです。
個人競技経験ばかりアピールしていると、対人能力に疑問符が付けられてしまうこともあります。
個人競技であっても、チームがあり必ず仲間と協力して活動してきたはずです。
自己PRの際には、忘れずに仲間と協力して何かに取り組んだことも入れましょう。
勉強を疎かにしていたとしても開き直らない
部活に打ち込むあまり勉学を疎かにしてしまった方も、もしかしたらいるかもしれません。
実は企業側も、体育会学生が勉学を疎かにしてしまっていることにある程度理解がある場合も多いです。
仮に勉学にあまり集中できていなくても、企業はきちんと部活経験を評価してくれる可能性があります。
しかし、それに甘えて「自分は勉強が嫌いです」なんて開き直るのはいけません。
いくら素晴らしい姿勢・考え方で部活に取り組んできていたとしても、就職したら最初は毎日勉強し仕事を覚えていくのです。
そのため、勉強が嫌いな学生は、仕事における伸びしろがないと評価を受けてしまいます。
部活ばかりで勉強する時間があまりなかったのなら、素直にそれを認めつつ向上心を示すことで、初めて企業もあなたの事情を分かってくれるでしょう。
もちろん、勉学にも真面目に取り組むことにこしたことはありません。
また、企業によっては学業成績を重視することもありますので、時間があるのであれば勉学にもきちんと取り組むことを強くオススメします。
フレームに沿って部活経験をアピールしよう
注意すべき3点が理解出来たら、いよいよ自己PRを作っていきましょう。
自己PRは以下のフレームに沿うと、とても作りやすいです。

詳しく自己PRの書き方が知りたい人は以下の記事も読んでくださいね。
体育会をアピールする例文
下記の文章は、部活経験を用いた自己PR例文です。
私は仲間共に課題に向き合い、努力が出来る人間だ。私は、10年以上3部リーグに所属するバスケットボール部で活動している。そして、リーグ昇格に向けて、運営面と競技面から改善を試みた。運営面では、強豪高校から入部者がいないという問題があった。そこで、新たに新歓チームを結成し、高校に積極的に出向き部員自らで我が部への勧誘を行っていった。競技面では、同リーグで最下位であったシュート確率の悪さが問題であると考えた。改善のため、他校の選手にシュート講座を開いてもらい、その知識を全部員に共有、徹底させた。また、練習後にはシュート練習を設け、質と量の両面からシュート力を向上に取り組んだ。こうした取組みにより、強豪高校からの選手3人の勧誘に成功し、さらにシュート確率は以前と比べて10%以上を向上した。このように、私は仲間を巻き込みつつ課題解決に取組み、結果が出せる人間である。貴社に入社後はこれを活かし、ビジネス課題に対して同様の姿勢で取組み、貢献していきたい。
これをフレームに沿って分解し、解説していきます。
内容はフィクションですので気にせず、文の構成を見ていってください。
STEP.1 結論
私は仲間共に課題に向き合い、努力が出来る人間だ。
STEP1ではまず最もアピールしたいことについて書きましょう。
以下のような書き方を元に、簡潔に自己PRでアピールしたい自分の人間性を示しましょう。
- 「私は○○な人間である」
- 「私は○○ができる」
- 「私は○○に強みを持つ」
STEP.2 強みのエピソード
私は、10年以上3部リーグに所属するバスケットボール部で活動している。そして、リーグ昇格に向けて、運営面と競技面から改善を試みた。運営面では、強豪高校から入部者がいないという問題があった。そこで、新たに新歓チームを結成し、高校に積極的に出向き部員自らで我が部への勧誘を行っていった。競技面では、同リーグで最下位であったシュート確率の悪さが問題であると考えた。改善のため、他校の選手にシュート講座を開いてもらい、その知識を全部員に共有、徹底させた。また、練習後にはシュート練習を設け、質と量の両面からシュート力を向上に取り組んだ。こうした取組みにより、強豪高校からの選手3人の勧誘に成功し、さらにシュート確率は以前と比べて10%以上を向上した。
STEP2ではSTEP1で示した強みや人間性が発揮されたエピソードを具体的に記述していきます。
その際、以下の順序で書くと簡潔にわかりやすくまとめることができますよ。
①状況・課題
②取り組んだ施策
③結果
また、数字を入れることで定量的に自分の取組みの結果をアピールできます。
結果が数字を用いて表せるときは、どんどん使ってみましょう。
STEP.3 強みをどう活かすか
貴社に入社後はこれを活かし、ビジネス課題に対して同様の姿勢で取組み、貢献していきたい。
最後のSTEP3では、ここまで説明した強みがどう企業の中で活きるのかを書きましょう。
この際、活かし方だけでなくこの企業で働き活躍する熱意まで書けるとベストです。
自己PRを書いたら添削してもらう

さっそく完成した自己PRを企業に提出しよう!
ちょっと待ってください!
企業に自己PRを提出する前に、完成した自己PRは人に添削してもらうことを強くオススメします。
自分が書いた文章が、人にどういった印象を与えるかというのは意外とわからないものです。
あなたの活動をなるべく知らない人に自己PRを読んでもらい、フィードバックをもらうことで、実際に企業に提出したときに面接官がどのような印象を受けるかを知ることができます。
もし、周りに添削を頼める人がいないという場合は【ジョブスプリング】を利用してみましょう。
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しかも登録は無料!
これなら気軽にお試し気分で利用できますね。
就活する時間がそもそもない体育会生へ

強みやアピール方法は分かったけど、そもそも部活が忙しくて就活する時間が無いよ…
日夜練習に明け暮れる体育会生なら、そんな人も多いかもしれません。
そんなあなたは【オファーボックス】を使ってみてはどうでしょう。
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就活に時間を避けなくて一番怖いことは、内定がもらえないことではありません。
内定をもらった企業と入社後にミスマッチングが起こることなのです。
受動的にでも様々な情報を手に入れることで視野を広げ、少しでもミスマッチングのリスクを減らしていきましょう。
まとめ
部活経験は、それに費やす時間が膨大だからこそ、強力な自己PRのエピソードになります。
自身の競技や役職、経験から、自分の本当の強みを見つけ自己PRとしてアピールしていきましょう!
さらに詳しく自己PRの作り方について知りたい方は以下の記事も参考にしてみてくださいね。