
課題解決力をアピールしたいけれど、ありきたりの文章にならないか不安だし、なんて書いたらいいのか分からない。
そんな悩みはありませんか?
実は、課題解決力をアピールする自己PRはフレームを知っていれば簡単に作れます。
この記事では、大手ITコンサルに内定した私が、実際の経験をもとに例文を用いて解説していきます。
この記事を読んで、企業の目にとまるようなESを作りましょう!
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そもそも課題解決力とは何か
もちろん課題を解決する力なのですが、細かく分けると以下の二つになります。
- 課題を発見・正確に把握する力
- 解決策を考え、実行する力
これらを合わせて課題解決力と呼びます。
例えば、「成績が落ちたので焦って徹夜で勉強したら、上がった」とします。
課題は成績を上げることです。
まず、成績が落ちたことに気付かなければ、「焦らない→勉強しない」ので課題は解決できません。
そして、解決策は「徹夜をすること」です。
この策が最善だったかは別として、これも課題解決力と言っていいでしょう。
「え?こんな程度でいいの?」と思うかも知れませんが、そこには
- 成績が落ちたことの重大さや現状を把握する力
- なぜ徹夜することにしたのかを判断し実行する力
があったからこそ、課題を解決することができたのです。
課題解決力がどんな業界・職種で求められるのか
そもそも仕事の大半は、顧客の課題を解決することで成り立っています。
すなわち、どんな仕事においても課題解決力は求められるのです。
その中でも課題解決力が顕著に求められる業界が、次の3つです。
- コンサルティング
- 銀行
- 総合商社
①コンサルティング
企業または行政などに対して解決策を示し、その発展を助ける業務のことです。
企業の課題を解決するため、まさに課題解決が仕事そのものだと思ってよいでしょう。
②銀行
顧客のニーズを引き出し、様々な金融商品の中から最適な商品を提案する仕事です。
会社を運営させるために必要不可欠である資金面のサポートをして、顧客の課題を解決していきます。
③総合商社
商品を販売したい企業、商品を調達したい企業の悩みを解決する仕事です。
企業のニーズに対してどうすれば解決できるのか、どの取引先業と結びつけるのか、自社のリソースを活用して解決まで導きます。
課題解決力を自己PRでアピールする際の注意点
課題解決力を持っていても、それが伝わらなければ意味がありません。
面接やエントリーシートで課題解決力をPRするときには、以下の2つに注意しましょう。
①抽象的になりすぎない
自分を飾ろうと考えると、抽象的になりがちです。
まとまって一見綺麗な文章に見えますが、説得力が落ちてしまいます。
面接官や人事の人が「それで具体的にはどんなことがあったの?」と思わせないように、初めからイメージがつくよう、具体的に説明をしましょう。
②第三者を巻き込む
冒頭に挙げた「成績が落ちたので焦って徹夜で勉強したら上がった」は、自分の中で完結してしまっています。
特にコンサルや商社は組織で働く仕事なので、第三者を巻き込んだエピソードにすることで、企業からの印象もより良くなります。
関連記事:就活で「周囲を巻き込む経験」を問われたらどうする?総合商社内定者が解説
課題解決力の自己PRする際のNG例文
私は、バスケットボールの部活で副キャプテンをしていました。月に一度行われる他校との試合で、連敗が続いていました。その時に、他のメンバーからの相談もあり、私が練習メニューの変更を提案したところ、次の試合で勝つことができました。このようにチームを勝利に導いたことから、現在の悪い点と良い点を理解して解決していく力を入社後も活かしたいと思います。
このPR文は一見まとまって見えますが、説得力がありません。
例えば、練習メニューのどんなところに問題を感じて変更を提案したのか、またなぜそれに気付いたのかなどを具体的に書くと良い文章になります。
フレームに沿って課題解決力の自己PRを完成させよう【例文付き】
自己PRは型に落とし込んで考えると作りやすいです。
以下の①〜③の流れを押さえて作ることを意識しましょう。

自己PRの書き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連:【自己PRの書き方】年間50名以上を内定に導いた元新卒エージェントが解説【就活】
課題解決力をアピールする自己PR例文
私の強みは、課題解決力です。バスケットボール部で副キャプテンをしており、月に1回行われる他校との試合で、チームの連敗を止めることができました。決して強い方ではない〇〇大学は、1年を通して行われる全8校のリーグ戦で6位以上を目標にしていました。しかし連敗が続いたせいか、部員のモチベーションが下がり、また負けるという悪循環を起こしていました。私は、連敗の原因が部員のバスケットボールの能力にはないと考え、部員たちを集めてミーティングを行いました。ミーティングでは、練習中の不満や大会での不安などを話し合い、最後にリーグ6位以内という目標の再確認をしました。その結果、練習中の声の大きさや、次の試合の相手高校の弱点と今の自分たちとの差を見える化したものを作ってきてくれたりなど、部員たちが主体的に目標に向かって考えるようになりました。そして、次の試合で連敗を止めることができました。私は、連敗の原因がバスケットボールの能力そのものではなく、部員のモチベーションにあることに気付いて、ミーティングを開きました。このように、入社後もプロジェクトの進行状況を客観的に判断して、チームを正しい方向に導ける存在になりたいと思っています。
①結論|伝えたいことをPRの全体像が見えるように端的に伝える
私の強みは、課題解決力です。バスケットボール部で副キャプテンをしており、月に1回行われる他校との試合で、チームの連敗を止めることができました。
ここでは、課題解決力がどんな場面で発揮されたのかが、聞いている側がイメージしやすいように、端的に述べます。
②具体的なエピソード
課題や目標を述べる
決して強い方ではない〇〇大学は、1年を通して行われる全8校のリーグ戦で6位以上を目標にしていました。しかし連敗が続いたせいか、部員のモチベーションが下がり、また負けるという悪循環を起こしていました。
エピソード初めにどういった課題があるのかや、現在の状況を述べます。
ここで挙げた課題が、後に解決していくという流れになります。
課題に対しての努力・行動を述べる
私は、連敗の原因が部員のバスケットボールの能力にはないと考え、部員たちを集めてミーティングを行いました。ミーティングでは、練習中の不満や大会での不安などを話し合い、最後にリーグ6位以内という目標の再確認をしました。
次に課題に対して、自分がどのような行動をとったのかを述べます。
どう考えてどう行動したのか、なぜそう考えたのかなど、思考の過程があるとより良いです。
どんな成果を残したのかを述べる
その結果、練習中の声の大きさや、次の試合の相手高校の弱点と今の自分たちとの差を見える化したものを作ってきてくれたりなど、部員たちが主体的に目標に向かって考えるようになりました。そして、次の試合で連敗を止めることができました。私は、連敗の原因がバスケットボールの能力そのものではなく、部員のモチベーションにあることに気付いて、ミーティングを開きました。
努力・行動した結果、どのような形で課題が解決したのかを述べます。
ここでも、なぜ自分の努力・行動が課題の解決に繋がったのか、理由が組み込まれているとより良いです。
また、面接では話が発展しやすいので、課題を解決したエピソードをいくつか用意しておくのがオススメです。
関連記事:【就活】ガクチカや自己PRは複数のエピソードを用意しよう|面接対策
③入社後どう活かすか|エピソードの強みと矛盾がないようにする
このように、入社後もプロジェクトの進行状況を客観的に判断して、チームを正しい方向に導ける存在になりたいと思っています。
入社後に活かされる内容は、エピソードでの強みが裏付けとなっている文にしましょう。
例えば、課題解決力を強みとしているのに「入社後は初めてのことにも屈せずにチャレンジし続けることで貢献したいと思っております」というのは、ちぐはぐです。
エピソードが、入社後に活躍できる理由と繋がるように文を作りましょう。
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まとめ
自己PRに対して、難しいイメージをお持ちかもしれません。
しかし、注意する点は2つで、あとは型にあてはめて作るだけです。
- 課題を解決したエピソードを具体的に書く
- 第三者を巻き込む
私も、就活でこのように課題解決力をアピールしてきました。
皆さんも、課題解決力を上手にアピールして、ESや面接を通過していきましょう!
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