
就活で塾講師経験をアピールしたいけれど、何が強みか分からないし、ありきたりな自己PRになりそう…
そんな不安はありませんか?
実は、塾講師経験の自己PRは、2つの注意点とフレームを知るだけで簡単に作ることができます。
この記事では、大手ITコンサルに内定した私が、実際の経験をもとに例文を用いて解説していきます。
この記事を読んで、企業が採用したくなるようなESを作成しましょう!
就活で塾講師経験を自己PRするときに意識する点
大学生で塾講師を経験している人は沢山います。
したがって、就活において塾講師経験そのものをアピールするのでは、あまり効果がありません。
ありきたりのエピソードにならないように「自分がどんな塾講師でどんな活躍をしたのか」を意識して自己PRを作りましょう。
自分の行動による生徒の変化をアピールする
「生徒の点数を上げた」「志望校に合格させた」など、単なる成果のアピールでは、企業側に響きません。
その成果は、「生徒自身が頑張ったからじゃないの?」と思われてしまう可能性があります。
例えば、
『自分がノートのとり方を変えるように指導したら、生徒の理解度があがり、その結果次の試験で点数が上がった。』
といったように、自分の行動によって生徒が変化したエピソードを入れましょう。
他の講師を巻き込んで取り組んだとことをアピールする
塾は、一人の生徒を何人もの講師で担当することがあります。
生徒の他教科の様子を知ったり、自分が出勤していないときの生徒の様子を知ったりするなど、他の講師と連携をとった経験をアピールしましょう。
さらに、自分が主体的に行動し周りの講師を巻き込んだ経験があれば、より良い自己PRが書けます。
入社すると、大半の職種は個人で仕事をすることは少なく、チームで仕事をすることがほとんどです。
他の人を巻き込んで取り組んだことを上手にアピールすることで、就活を有利に進めましょう。
塾講師経験が上手にアピールできていないNG例文
私の強みは努力家であることです。私は大学時代に塾講師としてアルバイトをしていました。特に中学受験を控えた小学生の算数を担当しており、非常に難しい問題を扱っておりました。そのため、授業の前には長い時間をかけて予習をし、生徒たちにとって分かりやすい授業になるようにこころがけて、生徒の成績アップに貢献していました。入社後も努力することを惜しまず、会社に貢献したいと思っております。
この自己PRは一見まとまったいい文に見えるかもしれませんが、実はNGです。
なぜなら、授業の準備を努力したことや分かりやすい授業になるように努力したことは、生徒との接触がないからです。
また、他の先生と連携をとることもなく、自分一人の中で完結してしまっています。
自分が主体的に取り組み、周りを巻き込んだエピソードを入れましょう。
フレームに沿って塾講師の経験を自己PRしよう
自己PRは型に落とし込んで考えると作りやすいです。
以下の①〜③の流れを押さえて作ることを意識しましょう。
自己PRの書き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
塾講師経験を活かした自己PRの例文
徹底的な自己分析を完了させないと、自分の強みに対して深堀りができず、面接で撃沈してしまいます。(自己分析は適当でいいや、という人は要注意)
「まだしっかり自己分析を進めていない」
という方は、まずは以下の記事読みましょう。
①柔軟性
塾にはいろいろな性格いろいろな理解度や性格の生徒が通っていて、特に個別指導では、生徒一人一人に合わせて柔軟に指導を変えていく必要があります。
勉強のこと以外に対しても宿題を忘れたり、持ってくるはずの教材を忘れたりなど、予想外のことが起こります。
どのように柔軟な対応をしたのか、そしてその対応の結果どうなったのかを具体的に自己PRに組み込みましょう。
例文①|塾講師×柔軟性
私の強みは柔軟な思考ができることです。私は大学生のときに塾講師としてアルバイトをしていました。生徒一人一人に合った分かりやすい説明をするのはもちろん、特に宿題をやってこない生徒を指導し、やってこさせるようにしました。勉強を理解させるよりも宿題をやってこさせるのは大変でした。まず、生徒の勉強の理解度を把握するだけでなく、性格や勉強以外のスケジュールを把握しました。たださぼっている生徒には宿題をやる大切さを語り、他の習い事などで忙しい生徒には勉強のスケジュールを一緒に立てました。さらに、真面目な生徒なのにやってこない場合は難易度が難しすぎるものを出している可能性が高いと判断し宿題の難易度を見直すなどして、柔軟に対応してきました。そして、生徒たちは宿題をやってくるようになり、結果的に成績も上がりました。このように入社後も、問題が起きた時にそれを柔軟に対応することで会社に貢献したいと思っております。
②コミュニケーション能力
コミュニケーション能力はどの職業でも必要とされる重要な能力なので、上手にアピールできれば、就活を有利に進められるでしょう。
ただ、「誰にでも明るく話しかけられる」といった内容の、ありきたりなエピソードになりがちなので注意が必要です。
塾講師であれば、生徒が自分の話を聞いてくれたり生徒が遠慮なく質問をしてくれたりするように、コミュニケーションを大切にしているはずです。
その中でも自分らしさが最もでたエピソードを自己PRに入れてアピールしましょう。
例文②|塾講師×コミュニケーション能力
私の長所はコミュニケーション能力です。特に、相手の求めていることを理解して、それに適切な対応をとることです。私は塾講師としてアルバイトをしており、そこでは主に中学生の1:2の個別指導をしていました。ある日、質問の多い男子生徒と口数の少ない女子生徒を持ちました。私はもともと口数の少ない生徒には質問しやすいように「ここまでで分からないことない?」などと、頻繁に声をかけるように心掛けていました。しかし、その日は男子生徒の質問が止まらず、声をかける回数が極端に少なくなってしまいました。私は授業後に面談という形で5分ほどその女子生徒と個別に話をして、今日の授業の疑問点が無いかと、相手の男の子と同じ授業で大丈夫かの確認をしました。すると「どちらも大丈夫だけれど、声掛けがいつもより少ないと感じていた」と言っていました。そして次の授業からは意図的に男の子に待ってもらう時間を増やしました。このように、入社後も、会話の中で相手の求めていることを理解して、適切に対応することで会社に貢献したいと思っております。
③要領の良さ
塾講師は、勉強を教えることだけが仕事ではありません。
特に集団授業では、同じ教室の中にたくさんの生徒がいるので、一度にいろいろな情報を処理しながら授業を進めていかなければなりません。
マニュアルがあり、それに沿って仕事をするのではなく、いくつもの業務を自分で考えながら効率良く仕事をする力は入社後も必要とされる力です。
ここを上手に伝えられれば、企業の目に止まる自己PRになるでしょう。
例文③|塾講師×要領の良さ
私の強みは要領の良さです。私は塾講師としてアルバイトをしており、主に中学2年生の集団授業を担当していました。男女合わせて10人以上いるクラスで、学校終わりに通塾してくるため、生徒たちも疲れが貯まっており授業の進行が大変でした。欠席や遅刻の連絡がなく塾に来ていない生徒には、その生徒のご家族に電話をしなければなりませんし、教材を忘れてくる生徒がいたときは、コピーをとりに教室を出なければなりません。きちんと来ている生徒たちを待たせるわけにはいかないので、教室を出る際には生徒たちに演習問題を与えられるように、やるべきことを要領良くこなせるように、考えながら授業をしました。入社後も、たくさんの業務を効率的にこなしたり、急遽増えた業務にも優先順位をつけて要領良くこなすことで会社に貢献したいと思っております。
④周囲を巻き込む力
この力は入社後に、最も必要とされている力の1つです。
エピソードを書くときは主体的な行動であること、周りがそれを受け入れてくれているということが前提です。
そして、自分勝手な印象にならないように気を付けましょう。
ここでは、生徒を巻き込んだエピソードより、他の講師を巻き込んだエピソードの方が良いです。
その方が企業側からみると、あなたが入社後に活躍できる姿をイメージしやすいからです。
それでは例文を見ていきましょう。
私の強みは周囲を巻き込む力があることです。私は塾講師とアルバイトをしています。私の塾の業務内容は、生徒に対しての授業だけでなく、保護者との面談の機会もあります。実は前回のテストから20点以上アップした生徒と90点以上を取った生徒は教科ごとに名前と写真を張り出して教室に飾ってあるのですが、保護者と面談する部屋にはそれがありませんでした。保護者面談は先生と話をする以外にも、普段の授業の様子を感じてもらうという目的があると思った私は、次回の講師ミーティングで面談の部屋にも生徒の名前と写真を貼ること、そして可能ならば普段授業している部屋で保護者面談を行うことを提案しました。結局その案は採用されることとなり、他の講師も「保護者の反応が良くなった」と言っていました。社員からは、「面談の部屋を変えてから退塾率が下がったよ、ありがとう」と声をかけていただきました。入社後も、気付いたことは主体的に発言することで、会社に貢献したいと思っております。
塾講師の経験を他の強みでアピールしたい人は、こちらの記事もおすすめです
まとめ
今回は塾講師経験を自己PRする方法を見ていきました。
塾講師経験を自己PRする際に、意識する点は以下の2つでした。
- 自分の行動による生徒の変化を書く
- 他の講師を巻き込んだエピソードを書く
また、自己PRは書き終えたら、他人に見てもらうようにしましょう。
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